7月の渋沢丘稜 from Hioki-san

 

7月3日

降り続く雨で、熱海にて土石流発生

命と暮らしが瞬時に奪われた

盛り土流出が引き金という

 

7月5日

塔ノ岳、鍋割山の水を集めて流れる四十八瀬川、頭高山に近いこの中流域でも、なぎ倒された両岸の草の間を、水はまだ猛々しく流れていく

 

<写真は7月5日撮影>

 

 

 

7月6日

梅雨の頃に見られる腐生ランを栃窪に見に行く

重い灰色の空の下、ひっそりと咲くその花は 去年よりは少なかったが、今年も逃さず会えた

<写真はタシロラン>


 

7月9日

陽ざしが戻ってくるようだ

空を仰ぎ雲に話しかけたい

楽しさ、嬉しさ

葉裏に網を張るクモの子供もふえた

おさないカマキリ

巣をつくる女王バチ

受け継いだ命をみんなせいいっぱい

活きている

 

<写真は早朝の渋沢丘陵>

<下の写真はクリックすると大きく見ることができます>

 

7月11日 定例の観察会

 

アナザワールドの雑木林に入る

みんなでイチヤクソウを見た

イチヤクソウは菌類と共生する植物なので

このような薄暗い雑木林に見られる

 

畑の縁、クズで巣をつくるカバキコモチグモ

こちらの目線もまったく気にしない仕事ぶりが印象深い

<写真はカバキコマチグモ>

クズの葉を糸で絡めて巣を作っている最中

孵った子グモたちはこの母グモを食べて育つ


 

急な階段を上ったその先の管理道路に八国見山斜面からの大量の土砂崩れを発見

道路を横切り下の斜面にまで流れている

 

暑さのせいかみんな疲れていて、山頂に登ることはなく、そのままハイキングコースを下った

 

最後にこれも腐生植物であるマヤランに出会った

自然は絡み合い、支え合って生きている

 

<下の写真はハイキングコース脇のマヤラン>


<下記の写真はクリックすると大きく見ることができます>